キーマンズネット会員363人を対象にアンケート調査を実施した。名刺管理ツールの利用状況や名刺管理における課題点など名刺管理ツールの利用実態が明らかになった。
キーマンズネットは2018年7月27日〜8月21日にわたり、「名刺管理ツールの利用状況に関する調査」を実施した。全回答者数363人のうち情報システム部門が40.8%、営業・販売・営業企画部門が13.5%、製造・生産部門が9.6%、経営者・経営企画部門が4.1%などと続く内訳であった。
今回は、企業における「名刺管理ツールの利用状況」から「導入メリットを感じる点」「名刺管理に対する課題点」など、企業における名刺管理の実態を把握するための質問を展開。企業が名刺管理ツールを導入する目的の中で「顧客情報の漏えいリスク対策」を挙げる声は1割未満であることなどが明らかとなった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
前編では名刺を個人管理する人に対しての調査結果から、約6割が会社で名刺管理ツールの導入を希望していることなどに触れたが、後編では既に名刺管理ツールを導入している企業の声を中心に紹介する。
まず現在、会社で利用する名刺管理ツールを聞いたところ「Sansan」が43.9%、続いて「SmartVisca」「HotProfile」「名刺de商売繁盛」が4.9%、「CAMCARD BUSINESS」が2.4%となり、個人利用と同様にSansanの名刺管理ツールの利用率が高いことが分かった(図1)。
続いて名刺管理ツールの導入目的を聞いたところ「顧客情報を社内もしくは部署内で共有するため」が41.5%、「顧客データを効率的に管理するため」が31.7%、「CRMやSFAツールなどと連携し、営業効率を向上させるため」が12.2%と続いた。ツールの導入はあくまでも顧客データが属人化しないよう社内で共有したり、名刺情報を効率的に組織管理したりするためであり、情報を事業に活用するまでには至っていないようである(図2)。物理的な管理による顧客情報の漏えいリスクについては1割未満の結果となっており、現時点ではツール導入の主目的になってはいないようだ。
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