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SDNの世界観は浸透したか? ネットワーク仮想化の取り組み状況(1/4 ページ)
サーバ仮想化が広く広がっているなかで、ネットワーク領域でもその環境に適用できるようネットワーク仮想化に関するさまざまな技術が登場している。そんなネットワーク仮想化に関する利用動向について見ていきたい。
サーバ仮想化が広く進展するなかで、その柔軟性の高い基盤にネットワーク領域でも追随していけるよう、ネットワーク領域における仮想化についてもその動向が注目されている。実際には、SDN(Software- Defined Network)やSD-WAN、そしてNFV(Network Functions Virtualization)などネットワーク仮想化に関するさまざまな技術が登場しており、すでに導入を果たした企業も少なくないだろう。そこで今回は、SDN技術を中心としたネットワーク仮想化に関する利用動向について紹介しながら、ネットワーク仮想化の今を概観してみたい。
データセンターでは50%を超えるSDN技術の導入状況
SDNは、その名の通りソフトウェアによって仮想的なネットワーク環境を構築するもの。2011 年から2012年ごろに注目されてからすでに数年が経過していることから、そのイメージは広く伝わっていると考えられる。特に、仮想化されたサーバに対してネットワーク領域が柔軟に追随するためには、ネットワーク仮想化によるアプローチが重要になってくるため、サーバ仮想化に取り組んだ企業であれば1度は検討した経験もあることだろう。
では、このSDNはどの程度導入が進んでいるのだろうか。IDCが2018年に行ったネットワーク仮想化に関する国内企業ユーザー動向調査では、2017年度と比較して、データセンターネットワークで11.1ポイント、企業内LANにSDN技術を導入している企業は13.1ポイント増加したことが明らかになった。
ユーザー企業からの回答のため、SDN自体のとらえ方が多少異なる部分もあるが、導入済みの企業がデータセンターでは半数以上(55.8%)、企業内LANでも4割を超える規模(46.3%)にまで拡大していることからも、ネットワークを仮想化する動きは進んでいるものと考えられる。経年で見ても導入率が伸び続けており、底堅い需要のあるソリューションであることは間違いない。なおSDNについては、データセンターやサーバールーム内で用いられるものと、企業内LANにおいて用いられるものに大別できる。
SDN技術を採用する目的
では、SDN技術を自社に取り入れる際の目的についてはどうだろうか。2017年と比較しても、目的の上位3つは大きく変化しておらず、「物理ネットワークの統合」「ネットワーク機器設定の一元化」「マルウェア、DDoSなどのセキュリティ対策」がSDN導入の主な動機となっていることが分かる。逆に言えば、これら3つについて課題を持っている場合、SDN技術が有効になってくるとも考えられる。
ただし、現実的には運用が安定している既存ネットワークを大きく変更してまでSDNを導入することはなく、あくまで既存インフラの変更や追加が発生したタイミングで、ネットワーク仮想化について議論されるはずだ。また、当然ながらSDN導入は手段であって目的にはならないため、上位3つの目的が対応すべき喫緊の課題になったタイミングで、その解決手段の1としてSDNが検討の俎上に乗ってくることになる。
なお、2017年との比較でいえば、「仮想ネットワークの構築」「オーケストレーターからの制御」などは2018年調査でポイントを下げているものの、「ネットワーク自動運転」と目的に導入、検討するという回答が新たに登場している点には注目したい。
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