在宅勤務で身体が痛い、目が疲れる、腰が痛い――在宅勤務が常態化して1年以上が経った今、このような悩みが深刻化していないだろうか。コクヨが在宅勤務における健康面の悩みについて調査した。
在宅勤務になり、移動時間を削減できると喜んだものの、運動不足を感じたり、座りっぱなしの姿勢が原因で腰痛や肩こりなどが深刻化したりしたといった悩みを少なからず感じているのではないか。在宅勤務ワーカーはどのような対策や工夫を講じているのか。
コクヨは2021年7月13日、在宅勤務に関する意識調査の結果を発表した。それによると、在宅勤務で困ることが「ある」と回答した人の割合は95%に上り、全体の3割が健康面に不安を抱えていた。
今回の調査の対象はコクヨの直販サイト「KOKUYO Workstyle Shop」の会員で、週1日以上在宅勤務を行う20〜60歳代の男女440人から回答を得た。
在宅勤務での悩みを聞いたところ、身体や健康の不安に関する回答をした人が32.8%と最も多く、「集中力・メリハリ」(19.1%)、「空間・設備」(13.4%)が続いた(図1)。身体を動かす機会が減ることや、仕事に向き合いづらい環境について悩みを抱えている人が多いことが分かった。
健康面の悩みを具体的に尋ねると、「体の痛み」を訴える人の割合が70.8%で最も高く、「運動不足」(16.8%)、「目の疲れ」(8.0%)が続いた(図2)。体の痛みは、机やイスなどの家具が合っていないことからくる姿勢の悪さや座りっぱなしの状況が主な原因とみられる。身体的な負担は改善の余地があるとコクヨはみている。
一方、在宅勤務での工夫として最も多く挙がったのは「仕事環境の充実」(40.7%)だった。「体のケア」は22.2%、「時間の使い方」は17.9%だった(図3)。
また、在宅勤務が始まってから購入したアイテムでは、机やイスなど、執務環境を構成する家具が35.9%、PCやPC関連商品が30.4%、Wi-Fiなど通信関連が2.4%だった。
コクヨでは、在宅勤務時にいかに「身体への負担を軽くして」業務に取り組めるのかという点に重きを置いていると分析している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。