メディア

OneDriveを“なんとなく使ってる人”が見落としがちな7つの設定:845th Lap

Microsoftのクラウドストレージサービス「OneDrive」。初期設定のまま放置していると、作業効率の低下やデータトラブルを招くこともある。日常的に使い慣れている人ほど見落としがちな、見直すべき設定や機能を紹介する。

» 2025年09月05日 07時00分 公開
[キーマンズネット]

 「Micrososft OneDrive」(OneDrive)をなんとなく保存用フォルダとして使っていないだろうか。しかし、使い方を深く考えずに使い続けていると、意外な落とし穴がある。例えば、「作業効率が落ちる」「誤って削除したファイルの復元が難しい」といった不便さや思わぬトラブルに巻き込まれることがあるかもしれない。

 本来もっと快適かつ安全に使えるはずのOneDriveが“不便なツール”になっている原因は、各種設定や機能を十分に生かせていないことが原因かもしれない。今回は、OneDriveの7つの見直しポイントを紹介する。

 OneDriveはクラウド保存や複数デバイス間でのデータ共有に便利なツールだが、初期設定のまま何となく使い続けている人も多いのではないだろうか。

 そんなOneDriveの使い勝手を向上させる7つの小ワザを、WindowsやMicrosoft関連の情報に特化したサイト「Windows Central」がまとめた。今回は「Windows 11」に搭載のOneDriveに焦点を当て、7つのポイントに分けて説明する。

1.フォルダの色をカスタマイズして視認性アップ

 フォルダが増えすぎて目的のものが探しにくい場合は、色を変えるだけで視認性が大幅に向上する。エクスプローラーでOneDriveを開き、色を変えたいフォルダを右クリックする。メニューから「OneDrive」「フォルダーの色」を選び、好きな色を選んで「適用」をクリックするだけだ。

2.「この日の思い出」機能をオフにする

 過去に保存した写真が同じ日付になると通知される「この日の思い出」。懐かしさを感じられる一方、頻繁な通知が煩わしいと感じる人もいるかもしれない。これを無効にするには、OneDriveのアイコンをクリックして「設定」→「設定」→「通知」の順に選択し、「この日の思い出が利用できる場合に通知する」をオフにする。なお、本機能は個人用のOneDriveにのみ搭載されており、ビジネスアカウントでは無効になっている。

3.AIによる写真の自動タグ付けを無効にする

 OneDriveにアップロードした画像はAIによって自動的にタグ付けされる。整理や検索には便利だが、必要ないと感じるならオフにすることも可能だ。「OneDriveをオンラインで表示」→「設定」→「オプション」→「写真」の順でを選択し、「タグを使用して、写真を検索および整理する」を無効にする。本機能も個人用OneDrive限定の機能だ。

4.GoogleドライブやDropboxからファイルをインポート

 「Googleドライブ」や「Dropbox」からOneDriveにデータを移行したい場合、直接インポートできる。「OneDriveをオンラインで表示」→「設定」→「オプション」→「クラウドの写真やファイルをインポート」の順にメニューをたどり、該当のサービスに接続する。画面の案内に従ってログインすれば、データがOneDriveにコピーされます(元のデータは削除されない)。この機能も個人用OneDrive限定だ。

5.OneDriveの内容を過去の状態に復元

 ファイルを誤って削除したり、OneDriveの内容に問題が発生したりした場合、最大30日前までさかのぼって復元可能だ。「OneDriveをオンラインで表示」→「設定」→「(個人用の場合は)オプション」→「OneDriveの復元」の順でメニューを進み、復元したい日時を選択して「復元」をクリックするだけだ。

6.ファイルのバージョン履歴を活用する

 OneDrive上のファイルは、変更履歴が自動的に保存される。必要に応じて過去のバージョンに戻すことができる。エクスプローラーでファイルを右クリックし、「OneDrive」→「バージョン履歴」を選択する。履歴から該当バージョンを選び、「…(三点メニュー)」→「復元」をクリックすれば完了だ。元のバージョンも履歴に残るため、再度戻すこともできる。

7.「Personal Vault」で大事なファイルを保護

 個人用OneDriveには、高セキュリティの「Personal Vault」(個人用Vault)機能が用意されている。暗号化保存と二段階認証に対応し、非アクティブ状態が20分続くと自動でロックされるなど、強力なセキュリティ機能を備えている。利用するには、OneDriveのアイコンをクリックし、「設定」→「Personal Vaultのロックを解除する」を選択する。Microsoftアカウントで認証すると、「個人用Vault」フォルダが表示される。無料版では最大5ファイルまで、有料の「Microsoft 365」では無制限に保存可能だ。

 このように、OneDriveを活用するテクニックはいくつも存在する。今後もさらに便利に使えるTipsを発掘していきたいものだ。


上司X

上司X: OneDriveをより便利に使える7つの小ワザがある、という話だよ。


ブラックピット

ブラックピット: OneDriveですか。普段使っていてあんまり意識していないですね。


上司X

上司X: まあ、そうだ。特にビジネスパーソンがMicrosoft 365のアカウントを持っているならほぼ普段使いだな。


ブラックピット

ブラックピット: それでも、今回のような案外知らない機能ってあるんですね。


上司X

上司X: そうだな。いろいろ便利だが……。


ブラックピット

ブラックピット: 詳しい使い方をマニュアル化していないMicrosoftの怠慢じゃないんですかね(怒)?


上司X

上司X: それほど憤る話でもないと思うが……。


ブラックピット

ブラックピット: でもね、こういう記事でいろいろな機能を知らなければならないというのは、ユーザーにとってはある意味で損害だと思うのですよ。はじめからちゃんと「これこれこういう機能もありますよ」とするのがスジじゃないですか?


上司X

上司X: いや……、うん、キミのキモチも分からんではない。しかし、今回の話で少なくとも7つの小ワザを知ることができたワケじゃないか。ビジネスにプライベートに、これからもOneDriveを活用できるじゃないか……な?

川柳

ブラックピット(本名非公開)

ブラックピット

年齢:36歳(独身)
所属:某企業SE(入社6年目)

昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ(中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった)。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。

上司X(本名なぜか非公開)

上司X

年齢:46歳
所属:某企業システム部長(かなりのITベテラン)

中学生のときに秋葉原のBit-INN(ビットイン)で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR(でも中古らしい)。人懐っこく、面倒見が良い性格。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。

アイティメディアからのお知らせ