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女性を頑なに採用しない運送会社が命じられた意外な“罰”とは

開業以来、頑なに女性を採用しようとしなかったトラック運送企業がついに罰せられることに。同社は罰金の他に意外な”罰”を命じられたようだ。

» 2023年08月01日 07時00分 公開
[Kathryn MoodyHR Dive]
HR Dive

 あるトラック運送企業では1986年の開業以来、女性を1人しか採用したことがなく、その女性も採用後すぐに解雇されていた。多くの女性が、応募条件に合致しているにもかかわらず不採用となったようだ。

命じられた意外な“罰”

 この企業には罰金以外にも“ある処罰”が下されたようだ。どのような措置だろうか。

 米雇用機会均等委員会(EEOC)が2023年6月21日に発表したところによると(注1)、米国ミシシッピ州のトラック運送企業USF Hollandは開業以来、女性を1人しか採用したことがなかった。

 EEOCは「相当数の有能な女性が同社の福利厚生制度に引かれて応募したが、男性応募者と同等かそれ以上の資格を持っていたにもかかわらず採用を見送られてきた」と述べる。

 このような行為は性別に基づく雇用差別を禁止する公民権法第7条に違反するため、同社は49万ドルを支払い、12万ドルの奨学金を提供することでEEOCと和解した。和解協定に記載された12万ドルの奨学金は同社の研修プログラムを通じてトラックドライバーの資格を取得しようとする女性に提供されることになる。

 EEOCの弁護士であるロズリン・グリフィン・パック氏は次のように述べた。

 「トラック業界は伝統的に男性中心の世界だが、有資格の女性ドライバーは存在しており、多くの女性がこの業界に参入する道を切り開こうとしている。研修プログラムを通じて女性ドライバーを訓練するのみならず、複数の州で有資格の女性ドライバーを積極的に採用するという同社の措置について、私たちは大きな喜びを感じている。これらの小さなステップが、トラック業界に参入しようとする女性たちの生活に大きな変化をもたらすことを願っている」

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