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Notion導入で生成AI活用のナレッジ基盤を構築 従業員の情報意識にも変化

ゲーム開発を手掛けるルーデルは「Notion」と「Notion AI」を導入し、社内知識を統合管理する基盤を整備した。業務記録を活用したAI分析や予実管理の高度化を通じ、組織運営の高度化を図る。

» 2026年02月09日 07時00分 公開
[後藤大地キーマンズネット]

 ゲーム開発を手掛けるルーデルは、コラボレーションソフトウェア「Notion」および「Notion AI」を新規導入し、業務設計の見直しと連動させる形で業務基盤として採用した。

 日常業務をNotionに集約し、AIが常時最新の業務文脈を参照できる環境整備を進めている。

AI前提の組織へ、Notionで業務プロセスを再構築

 ルーデルは「ドラゴンエッグ」などのソーシャルゲームを展開する企業だ。同社は、大規模言語モデルの進化を背景に、AI活用の成果はツール単体の性能だけでなく、AIが参照する社内知識の質や構造に左右されると判断した。

 そこで、意思決定の履歴や業務手順、検討経緯といった情報が業務の流れの中で蓄積される仕組みを重視し、その土台としてNotionを選定した。多くの企業における情報整理の実績や、AI機能の拡張、外部ツール連携の発展性が評価材料となったという。

 利用開始は2025年11月で、2026年1月時点では全社約300人が活用している。代表的な活用事例は日報データのAI分析だ。

 日報や各種レポートをNotionのデータベースに集約し、Notion AIが業務内容や工数を自動で要約と分析を実行する。報告情報がマネジメントに活用できるデータ基盤へと転換している点が特徴だ。

 事業責任者が入力する売り上げ目標もNotionに集め、クラウド型データウェアハウスと連携させ、Notionを業務入力の起点としつつ全社の予実を管理する。社内依頼も同一環境で管理し、依頼背景や対応履歴を記録として残す仕組みを整えた。これにより、類似案件の検索や対応案の作成といったAI活用の幅を広げている。

 導入後は、情報の書き方に関する従業員の意識にも変化が見られた。人が読む前提の記録から、AIが処理しやすい形で整える発想が浸透しつつある。業務準備にかかる時間の短縮や初動の迅速化、心理的負担の軽減も現場で感じられているという。

 今後は業務の仕組み化を深め、NotionのデータとAIの連携領域を拡張する計画だ。定型作業の自動化を進め、従業員が創造性の高い業務へ注力できる体制構築を目指す。各従業員が高性能なAI支援を受けながら成果物の質を高め、サービス品質と企業成長につなげる考えだ。

 ルーデルの吉永辰哉氏(執行役員データサイエンス部長)は、生成AIの登場を大きな機会と捉え、AIが適切に機能するための知識基盤整備が不可欠だと指摘する。その中核基盤としてNotionを位置付け、技術革新を成長につなげたいと述べた。Notion Labs Japanの西勝清氏も、業務の流れの中で知識が蓄積される仕組みがAI活用の質を高めていると評価し、今後も支援を続ける姿勢を示した。

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