生産管理システムであるMES(製造実行システム)はERPシステムと似た機能も持つが、違う点もある。MESとERPの違いについて学ぼう。
MES(製造実行システム)とERPは、いずれもメーカー企業の業務改善に役立つ機能を持つ。だが、この2つには大きな違いがある。サプライチェーンを統率するリーダーはその違いを理解し、最大限の価値を得るためにこの2つのシステムの統合を検討すべきだ。
MESは製造業系企業が業務効率を最大化するのに役立つプラットフォームだ。対してERPシステムは財務や人事など、企業の基幹業務の管理や統合を担う。
サプライチェーンを統率するリーダーがMESとERPについて知っておくべきことを説明しよう。
MESは、原材料を加工して最終製品にするまでのプロセス全体を追跡、報告するソフトウェアプラットフォームだ。
MESプラットフォームは、以下のような業務の実行に役立つ。
EPRシステムは財務や人事、顧客関係管理(CRM)など、企業のさまざまなビジネスプロセスを管理・統合するプラットフォームだ。モジュール型のシステムとしてERPを実装し、必要に応じて機能を追加するケースが多い。
ERPシステムは以下のような分野ではMESと似た機能を提供している。
MESとERPシステムの主な違いは、それぞれのプラットフォームが稼働するフィールドだ。MESは製造プロセスの詳細なステップに焦点を当て、ERPシステムは会社運営についてより広い視野を提供する。
MESとERPシステムで異なる機能としては以下のようなものがある。
メーカー企業はMESとERPシステムの両方を利用することで恩恵を受けられ、それがひいては製造業務全体の改善に役立つ。
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