レバテックがIT人材と採用担当者を対象に実施した大規模調査の結果を発表した。その結果によると、エンジニアに求められるスキルは“技術力”だけではないようだ。
レバテックは2024年1月30日、IT人材を採用する企業の担当者1000人とIT人材3139人を対象に実施した調査結果を『ITエンジニア白書 2024』として発表した。
同調査結果によると、2023年度のIT人材の採用人数が「昨年より増加した」と回答したのは約4割だった。「減少した」と回答した人は1割に満たないことから、依然としてエンジニアの採用需要が高い状況だと思われる。
エンジニアを採用する上で担当者が重視している点は以下の図の通りだ。
1位は「コミュニケーション能力」(44.1%)、2位は「現職や前職での業務内容」(29.4%)だった。「コーディング・技術力」も一定程度重視される一方、開発を進める上での円滑なコミュニケーションが最も重視される結果となっている。
業態別に見ると、コンサルティング会社では「現職や前職での業務内容」が1位になっており、技術力やコミュニケーション能力に加えてドメイン知識も求められていることが伺える。
一方、エンジニア採用で重視する“人柄”は「協調性がある」(45.3%)が最も多く、こちらも円滑なコミュニケーションが重視されている。
レバテックの代表執行役社長の髙橋悠人氏は次のように述べ、採用活動の多角化を促した。
「『経験者採用が難しくなっている』という理由でエンジニアの未経験者採用に注目する企業も多いことから、企業がIT人材の獲得に苦戦している状況が見て取れます。フリーランス・副業人材の活用や未経験エンジニアの採用など、人材確保の手段を広げていく必要があると言えるでしょう」
『ITエンジニア白書 2024』ではその他にもIT人材の転職動向などに関する調査結果がまとめられている。
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