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多くの若手社員にオフライン回帰が必要なワケ

多くの人事が、若手従業員は一線で活躍するためのスキルや準備が整っていないと考えている。なぜ若手従業員は準備不足になっているのだろうか。

» 2024年03月26日 07時00分 公開
[Kathryn MoodyHR Dive]
HR Dive

 金融サービス業界向けの研修プロバイダー企業が実施した調査によると(注1)、人事や人材開発部門のリーダーの70%は「金融サービス企業に入社したばかりの若手従業員は『デスクレディ』の状態ではない、つまり、一線で活躍するためのスキルや準備が整っていない」と回答している。

若手社員に不足しているスキルと理由

 調査対象となった260人のリーダーの過半数が「若手従業員はソフトスキルの向上が必須」と回答している。なぜ若手従業員は準備不足になっているのだろうか。

 金融サービス業界向けの研修を提供するWall Street Prepは「オフィスワークへの復帰がこれらの目標達成に役立つかもしれない」と述べている。また、調査対象のリーダーたちは、研修予算が横ばい、もしくは減少していると報告した。

 Wall Street Prepのアレックス・ゴーバンスキー氏(マネージングディレクター)は、2024年2月16日(現地時間)の声明で「新入社員は生産性を高めるために、手厚い指導を受ける必要がある」と述べた。

 若手従業員の準備状況への懸念は、金融サービス業界に限らない。求職支援事業を営むResume Builderの調査によると、管理職の31%は「Z世代の採用を避けている」と回答しており(注2)、ほぼ全員が「面接中にZ世代の候補者による不適切な行動を経験した」と答えた。その例として、コミュニケーション能力の低さや不適切な服装、アイコンタクトの欠如などが挙げられた。これらはパンデミックによって難しくなったオフィス内での経験を通じて学ぶことができるものだ。

 キャリアサポートを行うedXの報告書によると、雇用主が提供する人材開発は、これらの若手従業員にとって特に重要な可能性がある。なぜならば、多くの若手従業員が自身の雇用主を“大学のような学習機関”と見なしているためだ。特にプロフェッショナリズムやエチケットのトレーニングに関して、その傾向がある。『HR Dive』の取材に応じたある専門家は(注3)、「多くの若手従業員は大学卒業後、職場経験がないまま社会人になっているためこれらの問題が起きている」と述べた。

 しかし、Wall Street Prepが示したように、人材開発の予算が問題になっている可能性もある(注4)。テクロノジー企業のVirtiによる調査では、人材開発のプロフェッショナルの半数以上が予算を最大の課題として挙げており、2023年5月の報告書によると、多くの雇用主は学習を「法令や規制を順守するための機能」と考えている。

 さまざまな研究は、職場における業務の自動化が進む中で、ソフトスキルのトレーニングが人材開発部門による重要な支援の一つであると示している(注5)。

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