生成AIビジネスへの参入を試みる企業にとって、GPUリソースの確保は大きな課題の一つだ。アイレットの「GPU調達・構築支援サービス」は、同社のクラウド導入、運用支援サービスで培った技術を基に、Google Cloudを活用してAI開発に必要なGPUリソースの確保から環境構築、運用までをワンストップで支援する。
生成AIや大規模言語モデル(LLM)の開発競争が激化する中、世界的にGPUリソースの確保は困難を極めている。こうした背景からアイレットは2026年3月23日、「Google Cloud」を活用した「GPU調達・構築支援サービス」の提供を開始した。
このサービスは、AI開発のためのインフラ設計から契約代行、継続的な運用保守までを包括的にサポートするもので、同社は「企業の開発チームがインフラ管理の煩雑さから解放され、本来の目的であるAIモデルの研究、開発に専念できる環境を提供する」としている。
現在、生成AIビジネスへの参入を試みる企業にとって「GPUリソースの不足」は大きな悩みの種となっている。特に、高性能なGPUサーバは需要が供給を大幅に上回っており、必要なタイミングで必要な計算資源を確保することが極めて難しい状況だ。
また、確保できたとしても「環境構築の複雑さ」という課題が残る。AI開発に適したクラウド環境の構築、高度なセキュリティ設定、コストを考慮した運用管理など、専門的なインフラ知識が不可欠となる。その結果、本来AIのアルゴリズム開発に注力すべきデータサイエンティストやエンジニアが、不慣れなインフラ構築、管理業務に時間を削られるという本末転倒な事態が発生している。
GPU調達・構築支援サービスは、以下の4つのフェーズで企業のAI開発をバックアップする。
プロジェクトの目的や規模(学習、推論など)に合わせ、コストパフォーマンスを最大化する最適なGPU構成を提案する。
Google Cloudとの強固なパートナーシップによって、確保が困難なGPUリソースの契約手続きをサポートする。
Google Cloudのベストプラクティスに基づき、AI開発に特化したセキュアでスケーラブルな基盤を構築する。
利用開始後の24時間365日の監視、保守に加え、複雑なクラウド利用料の請求代行(日本円、請求書払い)にも対応する。
アイレットの強みは、その実績にある。経済産業省とNEDOが推進する国内の生成AI開発能力強化プロジェクトGENIAC関連支援などを通じて、Google Cloud上でのAI開発環境の提供や運用支援の知見を蓄積している。本サービスはその知見を一般企業でも利用可能なサービスとして昇華させたものだ。
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