企業におけるデータ利活用の実態(2019年)/後編(2/2 ページ)
データよりもカンや経験を重視 中小企業「データ経営」への道のりは遠い
データ活用支援ツールの導入や利用意向の割合、情報銀行への関心度などを見るにつけ、企業活動にとってデータの利活用が必須になりつつあり関心が高いテーマであることが見て取れるが、それにもかかわらず「今の業務環境で必要なデータを必要なタイミングで不自由なく利用できている」担当者は全体の約半数しかいないのが現状だ(前編参照)。その理由として最も多いのは、そもそも業務上必要なデータ自体が取得できていないというシステム面、運用面での課題であった。
それでは「人材面」ではどうだろうか。調査の結果「自社内にデータ活用ツールを使いこなせる人材がいない」45.4%、「分析ソフトウェアを利用するためのスキルが不足している」44.3%等の項目で高い割合を示しており、システム面で必要なデータ収集がされていたとしてもそのデータを分析・解析し活用フェーズに昇華させるスキルを持つ人材が不足していたり、そもそも分析の前提となるデータの取り扱い知識が不足していることなどが課題となっているようだ(図3)。特にその傾向は100人以下の中小企業で顕著に表れており、加えて「データよりもカン・経験・努力を重視する風土が強い」が44.7%と約半数に上っているのが現状だ。一方、前編で紹介したが「業務上データを利活用する立場にある方」の割合は中小企業が76.3%と中堅企業や大企業に比べて多い傾向にあることから、今後中小企業データ活用担当者のリテラシー向上や周辺支援に注力していくことが、全体として企業のデータ利活用促進に大きく効いてくるものと言えそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT担当者300人に聞きました
業務課題、注目のITツール……。話題には上るけれど、実際のところはどうなのか。キーマンズネット会員の声で知る、隣のカイシャのIT事情。読者のホンネを紹介します。
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「パスキーはワナだ、使うな」にネット騒然 プロが“待った”をかけるワケ:902nd Lap
-
2
「Gemini Notebook」で始める「AI×自動化」実践ガイド
-
3
今、IT資格を取るならどれ? ランキングに見る「急浮上の資格」と「不動の資格」
-
4
大田区、年1000時間の問い合わせを「AI電話」で削減できるか? 実証実験で見えた課題
-
5
48年も愛された名作CPU「Z80」を、引退に追い込んだ“抗えない事情”
-
6
なぜ、突如「PHPパニック」は起こったのか? 緊急メンテ続出の理由とその後
-
7
「言い訳文化」から脱却のNECが足立区に伝授した生成AI活用術とは データ活用“逆算”の鉄則
-
8
止まらない不正アクセス、広がる情報漏えい 大手企業・公的機関を襲った10事案
-
9
Microsoftの“あのキャラ”がまさかの復活? 公式「X」乗っ取り事件の珍騒動:901st Lap
-
10
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー