「Office 365」と「G Suite」の利用状況(2019)/前編(2/2 ページ)
「Office 365」と「G Suite」、便利だけど使わない理由
クラウド型への移行が進むオフィスツールだが、パッケージ型を利用する企業で「そろそろクラウド型へ移行しよう」と考える企業はどの程度存在するのだろうか。「Microsoft Office(パッケージ型)を利用中」と回答した層を対象にクラウド型オフィスツールへの移行予定の有無を尋ねたところ、「移行する予定はない」23.0%、「移行する予定がある」20.3%、「移行を検討中」17.6%と続く結果となった(図3)。移行予定と移行検討中の割合をまとめると37.9%となり、移行予定なしの割合を上回ることになる。
そこで移行予定が「ある」「検討中」と回答した層に対し、移行先のツールについて尋ねたところ「Office 365」が82.1%と大多数を占めた。続いて「Microsoft Office(パッケージ型)とG Suiteを併用」が7.1%、「G Suite」が3.6%と続いた。業務利用として慣れ親しんだMicrosoft Officeの移行先としては、やはりOffice 365が一番手であることが分かる。特に「Office 2016」や「Office 2013」などのパッケージ型を利用している企業では延長サポート期限も気になるところだ。このタイミングで「サポート期限を気にすることのないOffice 365に移行しておこう」という考えもあるのかもしれない。またMicrosoft Office(パッケージ型)を利用している企業の約2割が、併用も含めG Suiteの利用を検討している。
「移行予定なし」と回答した方にその理由を聞くと、ほとんどが「クラウド型へ移行することでネットワークトラッフィックが増加するのがネック」「運用するに十分なネットワーク環境がない」などネットワークに関する懸念点を挙げた。Office 365やG Suiteの中には通信量の多いアプリケーションもある。「レスポンスが遅い」「接続が途切れる」などの不満が現場から噴出しないよう、事前にネットワーク環境を見直す必要がありそうだ。
最後に現在Office 365やG Suiteを利用および併用している層に対して、今後リプレースする予定があるかどうかを聞いた。その結果、全体の84.1%が「ない」と回答、続いて11.1%が「検討中」、4.8%が「ある」と続いた。この結果からオフィスツール利用企業の評価として約8割がリプレースを考えておらず「現状維持」を望んでいるようだ。
リプレース予定が「ある」「検討中」とした回答者にリプレース先のツールを聞いたところ、Microsoft OfficeやG Suiteなどが挙がった。このことからも利用サービス間のリプレースはあっても、オフィスツール自体を利用しなくなるケースはほとんどないことが分かる。それほどオフィスツールが日本の業務環境に根付いているのだと言えるだろう。
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