磐田市、財務会計業務への生成AI導入実証 年間590時間、約177万円の削減効果を確認
磐田市とテックタッチは、財務会計業務に生成AIを組み込んだ実証で、返戻・不備伝票の削減を確認した。年間590.4時間相当の業務時間削減効果があり、人件費換算では約177万円に相当したという。
財務会計業務においても、生成AIの利用は効率化の助けとなる。一方で、いざ導入した場合にどの程度の効率化が見込めるかといったデータは参考になるものの、その詳細を公開している組織は多くはない。
そのようなデータを知りたいときに参考になるのが、自治体の実証だ。静岡県磐田市とテックタッチは、財務会計業務に生成AIを組み込んだ実証を実施した。実証では「テックタッチ AI Hub」を用いて、財務会計システム内に、3つの業務に対応するAIを組み込んだ。実証期間は2026年4~6月で、一般職員向けに試行した。
3つの財務会計業務で実証 人件費換算で約177万円の削減
源泉区分の判定と控除額の計算では、起票画面の情報から源泉区分を判定し、控除額を自動計算する。起票日と支払日のチェックでは、支払期限に関するルールを判定し、期限超過などの懸念がある場合に警告する。廃棄物処理の確認では、処理内容に応じた確認事項を対話形式で案内する。
実証期間中の発生件数を実証前の月平均と比較すると、支払遅延に伴う返戻は21件から7件に減少した。これらの改善を年間の業務時間削減効果に換算すると590.4時間となり、人件費換算で約177万円に相当するという。
実証前後の月平均を比較すると、源泉の誤りによる返戻は4件から1.5件に減少し、62.5%減となった。支払遅延に伴う返戻は21件から7件となり、66.7%減少した。廃棄物処理に関する不備伝票は2.5件から0件となった。
実証後の職員アンケートでは、82.6%がAIから正しい回答を得られたと回答し、84.8%が継続利用を希望した。また、67.4%が他業務への拡充を希望した。一方、AIのチェックを待つ時間が非効率に感じられるケースや、機能への理解が十分でなく利用されなかったケースもあった。実際の運用では判定ロジックの修正も必要となり、職員への周知や継続的な改善が課題として挙がった。
今回の実証では、AIが職員に代わって全ての判断をするのではなく、業務ルールや入力内容に基づいて判断を支援し、最終判断や例外処理は職員が担う運用とした。磐田市とテックタッチは2026年2月にAI活用に関する連携協定を締結しており、今回の実証結果を踏まえて、磐田市は今後のAI活用を検討するとしている。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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