「セキュリティ製品の導入で安心」はNG 見落とされがちな“死角”とは

サイバー攻撃への備えは不可欠だが、「ツールを入れたから安全」という思い込みが広がり、導入後の設定変更やシステム更新が滞る運用不全が起きている。調査で判明したセキュリティ対策の死角とは。なぜ対策済みの企業ほどわなに陥るのか。

 Webシステムやサプライチェーンを取り巻く脅威に対して、セキュリティツールの導入を進める企業は多い。一方で「セキュリティ製品を導入しているから大丈夫だ」という思い込みが生まれ、導入後の設定変更や環境変化に応じた運用の見直しが後回しにされるケースが散見される。

 こうした「対策しているつもり」の裏側に潜む運用・管理上の課題が、一般社団法人サイバーセキュリティ連盟(CSA)が2026年10月に発表したセキュリティに関する実態調査で浮き彫りになった。

 調査はWebサイトやECサイトの運営・管理に携わる全国の500人を対象に、製品導入後の設定見直し、システム更新、取引先管理、不正ログイン、生成AI利用の5分野で実施した。調査結果から見えてきたのは、企業の日常業務や組織のガバナンスに生じている構造的な「死角」だ。

ツール導入で安心する「お守り化」と現場の塩漬け運用

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