特に利用権限管理やログ管理によるセキュリティ、コンプライアンス改善が企業で重視されている。その対応能力がコンシューマー向けサービスとの大きな違いだ。ここでは比較検討すべき機能面での主なポイントを挙げてみよう。
社内外で利用されるサービスだけに、利用ポリシーの徹底が課題だ。ログインやファイルアクセスのためのパスワード設定、共有コンテンツの利用期限の設定、ダウンロード最大回数の設定といった機能は標準的な機能だ。運用ポリシーを管理者側で統制できる(図3)ため、ITガバナンスが行き届く。
サービスの中にはファイル送信やアップロード時に上長への申請を伴う上長承認機能や、ホワイトリストやブラックリストによる送信先の制限機能、モバイル端末管理機能を持つものもある。
PCではWebブラウザ、モバイル端末では専用アプリを利用する方式が多い。Webブラウザでの利用は、主にWindowsエクスプローラを意識したユーザーインタフェースが用いられる。ファイルやフォルダのドラッグ&ドロップも可能な場合があり、PCデスクトップとあまり違和感なく利用できる。また、一般的にバックアップや同期の専用アプリケーションも用意される。
なお、利用者間でのソーシャル機能も付加されるようになった。例えば、共有ファイルに利用者がコメントを加えて意見や依頼内容などを掲示板のように書き込める機能を備えるサービスもある(図5)。
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