461人を対象に「無線LANの導入状況」に関する調査を実施した。セキュリティを重視するも実際には不十分な企業が多いことが明らかになった。
キーマンズネットでは、2015年5月27日〜2015年6月3日にかけて「無線LANの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数461件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の43.4%、一般部門が56.6%という構成比だった。
今回の調査では、無線LANの「導入目的」「満足度」「セキュリティ対策」「導入しない理由」などを聞いた。調査の結果、約6割の企業で無線LANが利用されているものの、十分なセキュリティ対策を実施していない企業が多いことも明らかになった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
まず、無線LANの「導入状況」について尋ねた(図1)。「導入済み」と回答した企業は59.7%、追加導入も含めて「導入を検討中」と答えた企業は22.6%だった。従業員規模別に見ると1001人以上の大企業の66.4%が導入済みで、100人以下の中小企業でも55.1%と半数を超えていた。また、業種別に見ると「IT関連外の製造業」の導入率が70.5%となる一方で、「流通・サービス業全般」では43.3%という結果となった。
続けて、導入済みとした回答者に対して、その「満足度」を聞いた。「とても満足している(14.1%)」「まあ満足している(59.6%)」を合わせ、全体の73.7%が満足していることが分かった。フリーコメントによれば「社内作業がスムーズにできる」「建屋のどこからでもつながる」「全ての会議室で利用可能」などストレスを感じない環境が構築できているようだ。
一方で、不満を感じている回答者からは「速度が遅い」「家庭用機器を導入しているため接続台数制限がある」「無線、有線の切り替えが煩わしい」「セキュリティ面が不安」といった意見が寄せられている。
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