次に、プロジェクト管理ツールを導入しない理由を聞いてみた。すると「対象となるプロジェクトがない」が39.8%、「予算がない」が30.5%、「機能を活用しきれるか不安」が28.0%、「利用イメージが湧かない」が27.1%、「運用・導入コストが高い」が20.3%と続いた。
注目すべきデータとして、「予算がない」「運用・導入コストが高い」、さらに「表計算ソフトで十分」(16.9%)が挙げられる。つまり、予算も少なく効果が分からないため、専用ツールを導入することが難しく、普段から使用している表計算ソフトを代用しているのではないだろうか。
実際にフリーコメントで挙げられた具体的な声を拾い集めてみると、「表計算ソフトでのプロジェクト管理の方が、フレキシブルに対応可能で、不便に感じることはない」といった意見が寄せられた。
表計算ソフトは、極めて柔軟性の高いツールであり、ガントチャートや課題管理表の作成にも対応ができる。一方、プロジェクト管理ツールの場合は導入してもツールを使いこなせる人が増えず、利用率や浸透度が上がらない状況が考えられる。
表計算ソフトが必ずしもベストな選択肢ではないものの、特に不満を抱えているわけではないから使い続けるという状態が「表計算ソフトで十分」という回答結果に反映されているのだろう。
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