IT担当者371人を対象にプロジェクト管理ツールについて調査を実施した。導入状況や導入しない理由などの実態が明らかになった。
キーマンズネットでは、2015年10月15〜27日にかけて、「プロジェクト管理ツールの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数371件)。回答者の構成比は、情報システム部門が43.0%、一般部門が57.0%だった。
今回、聞いたのは「プロジェクトの失敗要因」や「導入しない理由」「重視ポイント」「導入状況」「満足度」「導入部署」など、プロジェクト管理ツールの導入状況を把握するための質問だ。その結果、プロジェクト管理ツール導入済み企業は全体で22.6%にとどまったものの、約1年前に実施した調査と比較すると、約5ポイント上昇したことが明らかとなった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
はじめに、プロジェクトの失敗経験がある人に、その要因を尋ねた(図1)。最も多かった回答には「関係者とのコミュニケーション不足」が挙げられ、全体で46.8%だった。この問題は、企業規模が大きくなればなるほど深刻となり、従業員数100人以下での32.8%に対し、1001人以上では51.1%となった。以下「リスクマネジメントへの関心度の低さ」(37.3%)、「成功の定義が不明確」(35.4%)、「プロジェクトマネジャーの経験不足」(34.6%)と続いた。
作業の効率化と品質の向上のためにはメンバー間の情報共有は必要不可欠だと分かっていながらも、関係者とのコミュニケーション不足によってプロジェクトが失敗に陥ってしまったようだ。多くのプロジェクト管理ツールでは、メンバー間のコミュニケーションやデータの共有をサポートする機能が採用されている。これらを活用することで、プロジェクトの成功率が上がることを期待したい。
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