最後に、プロジェクト管理ツールの利用範囲と使用している部署を聞いてみた。まず利用範囲では「社内のみで使用している」との回答が66.7%、「社外も含めて使用している」が24.2%、「現状を把握していない」が9.1%だった。
また、使用している部署は「情シス部門」が58.7%、「把握していない」が27.0%、「企画・広報・マーケティング部門」と「総務・人事などスタッフ部門」が14.3%、「営業部門」が9.5%、そして「経営層」が4.8%だった(図5)。この結果からも分かるように、近年ユーザー部門にもIT導入予算が振られており、IT部門外での使用が広がっているようだ。
プロジェクト管理ツールは、プロジェクト遂行における目標や要件が曖昧なまま進行すると、運用工数だけが発生し、非効率なツールとして認識されてしまう。しかし、ゴールを明確化し進捗管理を意識的に行うことで、課題として挙がっていた「コミュニケーション不足」や「リスクマネジメントへの関心度の低さ」という問題はツールを駆使して解消できる可能性がある。
よりよいプロジェクト推進を導き出すならば、自社に有用な「プロジェクト管理ツール」を選定し、企画管理、開発管理、運用管理などを円滑に行ってほしい。
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