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» 2016年02月18日 10時00分 公開

崩れ去る境界防御、IoT対応も急務 ITセキュリティはどうなる?すご腕アナリスト市場予測(1/5 ページ)

標的型サイバー攻撃など従来の境界防御の限界が見えてきた今、セキュリティに求められる新たな姿とは? アナリストが徹底解説。

[登坂恒夫,IDC Japan]

アナリストプロフィール

登坂 恒夫

登坂恒夫(Tsuneo Tosaka):IDC Japan ソフトウェア&セキュリティリサーチマネージャー

国内情報セキュリティ市場(セキュリティソフトウェア市場、セキュリティアプライアンス市場、セキュリティサービス市場)を担当。市場予測、市場シェア、ユーザー調査など同市場に関するレポートの執筆、データベース製品のマネジメントの他、さまざまなマルチクライアント調査、カスタム調査を行う。


 モビリティ、クラウド、ビッグデータ/アナリティクス及びソーシャル技術をベースにした「第3のプラットフォーム」の進展が、新しい「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の時代を作り出そうとしている。IoT/M2Mなどの新たなソリューションからもたらされるデータがビジネスに新しい価値を付け加え、多様なビジネスチャンスが期待されている。

 しかし、そこで問題の1つとして捉えられているのがセキュリティだ。標的型サイバー攻撃やゼロデイ攻撃など、従前通りの境界防御型セキュリティの限界が見えてきた今、セキュリティの在り方にもトランスフォーメーションが必要になっている。今回はITの発展に伴うセキュリティの変化と今後の動向について考察してみる。

国内情報セキュリティ製品市場は標的型攻撃対策が焦点に

 IDCはかねてモビリティ、クラウド、ビッグデータ/アナリティクスおよびソーシャル技術の4要素によって構成される「第3のプラットフォーム」がITの大きな潮流になると述べてきた。

 現実に第3のプラットフォームは時とともに成熟し、現在はその成果が目にみえるものとなっている。サービスや商品がグローバルな市場にリアルタイムに反応して変化する時代がもう現実のものになり、ビジネスは著しくスピードアップした。

 一方、さまざまなデバイスが相互につながるIoT/M2Mのインフラが整備されつつあり、膨大な量のデバイスからのデータを活用することにより、多くのビジネスチャンスが生まれる時代に突入している。

 このような環境では、データがこれまでにないほどの価値をもつ。データは資産であるとともに、資産を創り出すものにもなっているからだ。やがてデジタルデータが産業や社会のあらゆるプロセスに生かされ、ビジネスも社会も大きく変革していくことになるだろう。

 この環境変化を、IDCでは「デジタルトランフォーメーション(DX)」と呼んでいる。DX社会では、膨大なデータをどれだけ有効に活用できるかが成功の鍵になる。そこでクローズアップされる1つの課題が、情報保護=セキュリティだ。

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