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» 2016年08月03日 10時00分 公開

主要ベンダー2社に聞いた、セルフサービスBIはここが違うIT導入完全ガイド(3/3 ページ)

[小池晃臣,タマク]
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セルフサービスBIの選定のポイントとは?

(1)自社のデータ分析ニーズを把握する

 今後セルフサービスBIがBIの主流になっていくのは間違いないと思われるが、ただセルフサービスBIを導入しただけではユーザーのデータ分析ニーズが満たされないケースも多いことに注意してほしい。

 セルフサービスBIだけにフォーカスしてしまうと見誤りやすいので、次の3つのニーズも加えて考えるようにするといいだろう。

  1. IT部門がつくり、多くの人が使うニーズ
  2. 一部のパワーユーザーがアドホックに自分の環境で分析するニーズ
  3. もっとデータ同士の因果関係や予測を見るなど高度な統計分析を行うニーズ

 まず分析ニーズがあって、それを支えるプラットフォームを提供するという観点から製品を選定するようにしたい。

図6 エンタープライズ環境におけるデータ分析ニーズ 図6 エンタープライズ環境におけるデータ分析ニーズ(出典:クリックテック・ジャパン)

(2)分かりやすいマニュアルやトレーニングが用意されているか

 いくらセルフサービスBIが簡単だと言っても、ツールをすぐに使いこなすのは難しい。ユーザーが使えるようになるまでの習熟度合いにはどうしても波があり、どれだけスムーズに習熟カーブを乗り越えるかがポイントとなる。そのため、ユーザー教育のカリキュラムが充実しており、無料のトレーニングやワークショップなどを定期的に実施しているベンダーの製品を選ぶようにしたい。

(3)ユーザーコミュニティーの活動は活発か

 ビジネスユーザーが直接使いこなすものであるだけに、現場のユーザーによるユーザーコミュニティーの存在は重要なポイントとなる。一般的なITツールよりも活用度ははるかに高いと言っていいだろう。そのツールの技術的なプロよりも、同じ業務で活用している現場のユーザー同士で相談し合ったほうが問題解決につながったり、新たな活用法のヒントを得たりできるケースが多い。さらに製品によってはユーザー間で情報を共有しあう文化が醸成されている活発なユーザーコミュニティーもあるので、選定時には活動内容などを確認するようにしたい。

セルフサービスBI導入のステップ

 セルフサービスBIの導入を成功させるキーワードは“Seeing is Believing(百聞は一見にしかず)”だ。多くのベンダーでは製品の使用版を用意しているので、まずはユーザーにそれらをインストールしてもらい、手元のデータを取り込み可視化するまでを実践してもらうといいだろう。自分がよく知っているデータを可視化してみることで、想定していたような分析が行えるのか、仮にできたとしてそれは本当に役立つのか、いち早く現場が評価できるようにするのである。こうして現場が“これは使える”と判断すれば、簡単な成果物を決裁者に見せることで説得しやすくなるだろう。

 従来型のBIの場合は、きっちり計画して要件定義を行い、データモデルはどうするかなど長いプロセスを1つ1つ情報システム部門が主導していくケースが一般的であった。しかしセルフサービスBIの導入の際には、現場での評価後にスモールスタートして、使いながら利用者や利用範囲を拡大していくといったケースが非常に多い。このフットワークの軽さもセルフサービスBIの特徴だ。

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