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» 2017年05月15日 10時00分 公開

ラックの基本とデータセンター選び、5つの視点IT導入完全ガイド(3/4 ページ)

[酒井洋和,てんとまる社]

ラックの基礎知識

 ではここで、データセンター内に設置されているラックにおける基本と、その選択における勘所について見ておきたい。

ラックとは?

 一般的にサーバラックは、サーバを含めた19インチサイズの機器をマウントする形で設置するためのもので、19インチのサーバを格納するサーバラックを中心に、ルーターやスイッチなどネットワーク機器をマウントするネットワークラック、そしてさまざまな機器を自由にマウントする汎用(はんよう)型ラックなどの種類が存在する。

 サーバラックに比べてネットワークラックの方が大型なものが多く、主には横幅が70センチ程度のサーバラックに対し、ネットワークラックは1メートルに達するのものもある。ネットワークラックはケーブルをより多く収納するため、ケーブル処理用のスペースが必要になるためだ。また、ネットワーク機器の中には側面からの吸排気を行うものもあり、冷却の関係から横幅が必要になるという理由もある。

表1 ラックの用途と種類 表1 ラックの用途と種類(出典:パンドウイットコーポレーション)

 なお、ラックの種類には、そのサイズによって一番大きなフルラックと、その半分のハーフラック、そして4分の1となるクオーターラックなどが存在しており、モノによっては最初はクオーターラックを使い、その後規模が大きくなればハーフ、そしてフルラックへと拡張していけるものもある。

ラックにおける規格

 ここで、19インチのサーバラックの規格について見ていこう。主なものでは、米国電子機械工業会(EIA:Electronic Industries Alliance)や日本工業規格、いわゆるJIS規格として設定されたものが一般的に利用されている。

 EIA規格ではサーバの高さ規定としてU(ユー)という単位が規定されている他、サーバの横幅や取付け穴のピッチが規定されており、そのピッチはユニバーサルピッチ(高さピッチ15.875ミリメートル、15.875ミリメートル、12.7ミリメートルの繰り返し)とワイドピッチ(31.75ミリメートル、12.7ミリメートルの繰り返し)の2種類だ。ユニットシャシーの幅が(482.6ミリ±0.4ミリ)であり、これが19インチとなる。また、高さは44.45ミリ(1.75インチ=1U)の倍数となる。

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