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» 2021年12月28日 08時00分 公開

ゲームエンジンが社会を救う? 「データ流通プラットフォーム」最新事情

さまざまなデータの流通によって新たな価値創造につなげるために、各社がしのぎを削る「データ流通プラットフォーム」。ゲームエンジンの応用にまで議論が飛び交う、その最新動向に迫る。

[小野陽子,IDC Japan]

アナリストプロフィール

小野陽子(Yoko Ono):IDC Japan コミュニケーションズ リサーチマネジャー

国内通信サービス市場、データセンターサービス市場などの調査を担当。特に法人向けビジネスネットワークの市場動向に詳しい。最近では、広域分散プラットフォームやエッジ(フォグ)コンピューティングの調査も積極的に手掛ける。


データ流通プラットフォームとは?

 多くの機器がインターネットに接続するIoT(Internet of Things)時代の今、カメラやセンサーなどの各種デバイスから寄せられる位置情報や環境情報といった多種多様なデータを収集、蓄積し、新たな価値創造につなげるための活動が広がっている。

 分かりやすい例では、多くのセンサーが取り付けられている自動車から情報を収集し、クラウド分析することで、次世代の自動車開発や事故防止活動に役立てようといった自動車業界の試みだ。また、それらの情報を基に危険運転かどうかを見極め、保険料算出に生かす保険業界の取り組みなど、自動車から得られる情報だけでもさまざまな業界で有益な情報となり得る。そのための基盤づくりとして、国や自治体、各業界が連携して推し進めているのが、広域データ基盤としての「データ流通プラットフォーム」だ。

 データ流通プラットフォームには、このようなデータを収集し蓄積する仕組みや環境、そしてそれらをAI(人工知能)でリアルタイムに分析し、どこかの現実世界にフィードバックするための仕組みが欠かせない。

 その仕組みとして、データセンターやクラウド、5Gを含めたネットワークを中心としたインフラストラクチャ層と、目的に応じてメタデータの抽出やデータそのものの選別などエッジ側の処理を含めたストリームデータ処理を担うデータ層が存在しており、これらミドルウェア領域までがデータ流通プラットフォームの範囲だとIDCは定義する。

図1 5G時代の広域データ流通プラットフォーム(出典:IDC Japan提供の資料)

 データ流通プラットフォーム市場には、関連する業界など多くのステークホルダーが存在しており、その領域も多岐にわたる。

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