Teamsに代表されるコミュニケーションツールの利用が日常的になった今、SaaSベンダーはそれらのツールとの連携強化を進めている。本稿では、SaaSベンダーから発表された連携機能の情報をまとめた。
SaaS(Software as a Service)ベンダーは、自社独自の機能にとどまらず、さまざまなサービスとの連携を強化させることで活用の幅を広げようとしている。今回は、「SaaS×コミュニケーションツール」に焦点を当て、2022年8月に発表された情報を基に各種連携機能の情報をまとめてお伝えする。
レコモットは、スマートフォンやタブレットからでもグループウェアやクラウドサービスへのセキュアなアクセスを実現するリモートアクセスサービス「moconavi」を提供する。同社は「Microsoft Teams」で動作する拡張機能として「moconavi Contacts」をリリースした。
「moconavi Contacts」は、アドレス帳や顧客情報、名刺情報など社内に散在するコンタクト情報を統合的に扱えるクラウド型のWeb電話帳だ。Teams連携アプリとして、Teamsから各種コンタクト情報を呼び出すことでチャットや電話など最適なコミュニケーション手段を選択できる。
「moconavi」独自の電話帳だけでなく、「Microsoft Dynamics 365」「Sansan」や、サイボウズの顧客情報や社員情報、「Microsoft Azure Active Directory」や「Microsoft Active Directory」のディレクトリ情報などをAPI連携によって取得可能だ。また、「moconavi」の電話帳のOCR機能によって名刺データを登録でき、Teamsから名刺データを参照し活用できる。
Teamsとmoconavi Contactsを組み合わせることで、利用するクラウドサービスの顧客情報や社員情報を管理するクラウド電話帳として利用できる。煩雑になりがちな電話帳管理を一元化することで手間やコストを削減できる。
プロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」に「Google Chat」との連携機能が追加された。Backlogの課題更新情報などをGoogle Chatに通知できる他、Google ChatでBacklogの課題を追加できる。
また、Backlogの6種類のイベント発生時に、Google Chatで通知を受け取ることが可能になった。
Backlogはオンライン作図ツールの「Cacoo」やビジネスチャットの「Typetalk」の他、「Slack」「Chatwork」など外部サービスとの連携機能を実装している。今回は、これらに加えて新たな連携先としてGoogle Chatを加えたという。
今回リリースされた連携機能は、かねて多くのユーザーから実装の要望が寄せられ、それに応えたものだという。
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