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いま身に付けるべき「ITスキル」トップ3は? AI以外のスキルが調査で判明CIO Dive

IT関連職を対象とした調査で、「技術者が優先的に身に付けるべきITスキル」として多く回答が集まったものは何か。技術の進展の早さに苦しむIT関連職の“本音”と併せて見てみよう。

» 2024年11月11日 07時00分 公開
[Roberto TorresCIO Dive]
CIO Dive

 技術者向けのオンライン学習プラットフォームを運営するPluralsightが2024年9月25日(現地時間)に発表した調査レポートによると(注1)、技術開発が急速に進む中でIT関連の技術職は自らのスキルを最新の状態に保つことに苦労しているという。同調査は、現在エンジニア職に就いている人、あるいはこれからエンジニア職を目指す500人を対象に実施された。

現在身に付けるべき「ITスキル」トップ3は?

 同調査によると、スキルアップに取り組むITエンジニアの多くが給与アップを期待している。「技術の変化に遅れないように学習することに苦労している」とITエンジニアの半数が回答しており、ITエンジニアを目指す回答者のうち約3分の1も同じ考えだ。

 彼らが現在IT技術者が身に付けるべきだと考えるスキルの優先順位1〜3位とは。

 回答者が、現在、ITエンジニアが身に付けるべきだと考えるITスキルの優先順位は「ソフトウェアエンジニアリング」がトップだった。「サイバーセキュリティ」「AIおよびML(機械学習)」が続いた。

 スキル不足は、生成AIの導入やクラウドへの移行、ソフトウェアのアップグレードをはじめとして、技術領域における複数の優先事項の妨げとなる可能性がある。

生成AI導入で、「熟練したエンジニア」の需要が高まっている

 IT業界における2024年の失業率は以前と比較して上昇している(注2)。しかし他の指標は、あらゆる業界において、熟練した技術者に対する継続的な需要があることを示唆している。ITトレーニングを提供するCompTIAのデータによると、米国の経営者は2024年8月に50万件以上の技術関連の求人を出している。

 生成AIの導入は、熟練したエンジニアの需要を高めるために役立っている。不動産サービスを提供するCBREが2024年6月に発表したレポートによると(注3)、2023年と比較して2024年の技術職の数の伸びは鈍化しているものの、過去5年間でエンジニア全体に占めるAI関連の職の割合はほぼ2倍になっている。

 人材不足に対処するために、企業は従業員のスキル向上に注力している(注4)。しかし、ビジネスリーダーたちは、急速に進化する技術に研修が追い付かないのではないかと懸念している。

 テクノロジー分野に特化した求人サイトを運営するDiceのレポートによると(注5)、需要増加によって既存のAI人材はキャリアを見直しており、約4分の3は「2025年中に転職する予定だ」としている。半数以上は2024年のうちに雇用状況が改善することを期待しているという。

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