IT担当者300人に聞きました
企業におけるデータ活用の状況(2016年)/前編(2/3 ページ)
部長以下、管理職が業務報告に必要なデータに自由にアクセスできない
次に、前項の設問に対して「ある」とした回答者(n=249)に対して、「いまの業務環境で、必要なデータを必要なタイミングで不自由なく利用できているかどうか」を聞いた。
全体では、「必要なデータを必要なタイミングで自由に利用できている」が48.6%、「同、利用できていない」が51.4%となり、必要なときに必要なデータを利用できているのは半数未満にとどまっていることが分かった。
さらに、役職別で状況を見てみると、さまざまなデータへのアクセス件を持つ経営層や、必要な情報の範囲が限定的であることが考えられるスタッフ職では「必要なタイミングに自由にデータを利用している」という回答が多かった。一方で、一定の情報を収集して報告する立場にある部長職、課長職、係長・主任職担当の役職者らは、自由に利用できていないとの回答が多数を占めた。
最後に、前項の設問に対して「利用できていない」とした回答者(n=128)に対して、「必要なデータを必要なタイミングで自由に利用できていない理由(複数回答)」を聞いた。
全体では「(そもそも)必要なデータを集めていない」が最も多く56.3%、「データを操作する権限がない」が2番目で37.5%となり、「必要なデータが分からない」と「データを扱うスキルがない」が共に25.8%となった。
フリーコメントを見てみると、具体的な理由には3つの傾向が見られた。
第一に「参照元データの精度が悪い」「データの収集が遅い」など、データそのものの品質と鮮度に問題があることが原因となっているケースで、スタッフ職から経営層まで広く指摘があった。
第二に「必要なデータを集めるための戦略や対処ができていない」「分析に必要なデータの統合ができていない」「必要なデータが整理されていない」などの、データ収集・活用の環境が不十分なケース。
第三に「基礎データはあるのに、タイムリーな編集ができない」「情報システム部門が相談なしにBIツールなどを導入するために、現場にとっては全く使えない環境しか手元にない」など、ユーザーがデータを操作するための環境が不十分なケースだ。
第一のケースはシステム構成上の問題ともいえるが、第二、第三のケースは、データ提供者である情報システム部門とユーザー部門との思惑の隔たりが原因となって、ニーズに合わない環境が提供されている可能性が高い。
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