IT導入完全ガイド
現代版UCが続々登場、これまでのUCとは何が違うのか?(4/4 ページ)
中堅・中小企業向けUC市場の可能性
かつてUCは大手企業向けのものが中心だったが、本来は中堅・中小企業においても極めて高い導入効果が得られる。今後国内の労働力が減少していく中、現時点で既に深刻な人手不足に陥っている中堅・中小企業がこれから生き残って行く上で、UCによって限られた人的リソースの生産性を向上させたり、ワークスタイル変革によって優れた人材を確保したり自社につなぎとめておいたりする施策が極めて有効だ。しかしながら、これまではコストやスキルのハードルに阻まれ、中堅・中小企業がなかなかUCの導入に踏み切れなかったのは既に述べた通りだ。
そんな中、UCがクラウドサービスとして提供されるようになったことで、中堅・中小企業にとって一気に身近な存在となった。例えば、NTT東日本が提供する「αUC(アルファユーシー)」およびNTT西日本が提供する「スマート光ビジネスUC」は、中堅・中小企業向けのクラウド型UCサービスとして展開している。自社でIP-PBXやUCサーバを導入する必要がないため、IT予算や運用人員に限りのある中堅・中小企業でも比較的手軽に導入できる。
また同サービスは、固定電話(ビジネスフォン)とスマートフォンを、クラウド環境を介して連係させ、固定電話にかかってきた電話をスマートフォンに着信させたり、クラウド上で管理されているアドレス帳を基にスマートフォンから固定電話を経由して発信したりできる。この際、ユーザーが直接利用するスマートフォン上には通話相手との発着信履歴は残らず、アドレス帳のデータも保持しないため、万が一スマートフォンが盗難・紛失に遭っても情報流出の危険性はない。こうした仕組みにより、従業員の私物のスマートフォンを業務でも利用するBYODの取り組みを促進し、よりコストを抑えたUCの導入・運用が可能になる。
これはあくまでも一例だが、今後は同じくクラウドとモバイルをうまく組み合わせたUCソリューションによって、これまでUCとは縁がないと思われてきた中堅・中小企業にUCの価値を届ける新たなタイプの製品やサービスが増えてくると予想される。
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