IT導入完全ガイド
SANからの解放、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの基礎知識(5/6 ページ)
これまでにない拡張性と運用保守の容易性が大きなメリットになっているHCIだが、どんなインフラにも適しているのかといえば、答えはNOだ。実際にはHCIには不向きなシステムも正直あるのが現実だ。
小さすぎるワークロード
メリットの1つに挙げられるスモールスタートだが、このスモールの単位は人によってまちまち。小さいワークロードを動かすだけであれば、どうしても割高になる。通常HCIは最小3ノード、最近では機能限定で2ノードでも導入することができる仕組みもあるが、10程度のVMを動かすような仕組みにHCIを利用すると割高にならざるを得ないので注意したい。
最小限のレイテンシを求めるアプリ
マイクロセカンド単位のレイテンシを求められるようなアプリケーションレスポンスを要求するような仕組みには合わない。汎用的なX86アーキテクチャで動作するマシンを使うため、要求するレイテンシを実現することもあれば、そこまでのレスポンスが出ないことも当然出てくる。常にそのレイテンシを維持することが絶対だというアプリケーションには向かない。
アップデートしないポリシー
稼働した状態を維持したい、またはそのまま塩漬けにして運用することをポリシーとして設定している企業の場合も、HCIの良さが出てこなくなる。柔軟に拡張するためには、常に最新のバージョンにて運用することが求められており、アップデートかけない前提で仕組みを構築したいシステムには向かない。
実は、当初はVDIの基盤としてHCIが導入されたが、企業で初めてVDIを導入する場合はタイミング的にポリシーを新たに設定することが可能なため、アップデートを前提としたHCIの導入が進んだ側面もある。既存環境をHCIに乗せるには、運用ポリシーの見直しが必要になる場面があることを十分認識しておきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT導入完全ガイド
注目の技術やITツール。そもそもどういったモノで何に使えるのか、どんなモノを選ぶべきか、課題はあるか、といった情報を基礎から徹底解説します。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoftの“あのキャラ”がまさかの復活? 公式「X」乗っ取り事件の珍騒動:901st Lap
-
2
48年も愛された名作CPU「Z80」を、引退に追い込んだ“抗えない事情”
-
3
相次ぐ不正アクセス、でもセキュリティ訓練は「やりっぱなし」の悲惨な実態【企業調査】
-
4
Claude Codeに「仕事を丸投げ」して事故らないための基本運用ルール
-
5
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
-
6
M365 Copilot全庁展開で月2000時間削減 現場がAIを「使いたくなる」習慣化の仕組み
-
7
損保ジャパン、2万人の「Gemini活用」どう管理? 推進者が語る「リスク回避」の仕組み
-
8
生成AI導入に失敗する企業「6つの共通点」 情シスヘルプデスクの負担を減らす設計とは
-
9
6TBファイルのサーバ移行、M365ユーザーの八雲町がSharePointでなく「あえてBox」の理由
-
10
生成AIを使いこなすエンジニアほど、自分のスキルに不安を感じる理由 1200人調査
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー