メディア
連載
» 2016年03月16日 10時00分 公開

IoTデバイスとスマホ連携をプログラムレスにする「Linking」とは?5分で分かる最新キーワード解説(4/4 ページ)

[土肥正弘,ドキュメント工房]
前のページへ 1|2|3|4       

「Linking」の今後

 「Linking」SDKやアプリは2016年1月に提供が開始されたばかり。日が浅いためデバイスやサービス開発のエコシステムができたとはまだ言えない状況だが、当初よりもプロジェクト参加企業が増加しており、対応デバイスは2016年夏頃までに10種類の販売を予定する。対応サービスの方も、上記に加え工場作業員監視システムや来店客把握システムなど15種類が提供される予定だ。

 NTTドコモとしては、Project LinkingはあくまでIoT展開の第一段階、日常化、普及に向けた施策という位置付けであり、直接的な収益は求めないという。より多くの企業のプロジェクト参加と、デバイスやサービス開発への利用をこれからも呼びかけていく。

 LinkingによりIoTビジネスを「アイデア勝負にしたい」とし、年内には専門知識がなくとも連携機能が作成できるようなGUIベースのツールを提供するという。小学生 vs 大学生のハッカソン、あるいは主婦層やIoTとは無関係な業種の企業なども加えた催しなども開催したいとのことで、今後はますます面白い展開となりそうだ。

関連するキーワード

Bluetooth SIG

 近距離無線通信技術である「Bluetooth」を開発したEricssonをはじめ、IBM、Intel、Nokia、東芝の5社が1998年に設立したBluetooth規格策定と認証を行う組織。現在プロモーターメンバーはレノボ、Nokia、Ericsson AB、Apple、Intel、マイクロソフト、東芝の7社。アソシエートメンバーは553社、アダプターは2万8613社。

「Linking」との関連は?

 LinkingはBluetooth SIGが策定したBluetoothバージョン4.0で追加された「Bluetooth Low Energy(BLE)」を利用し、その規格の上のレイヤーでスマートフォンとの連携機能を提供する。Bluetooth SIGが認定するBLE対応商品には「Bluetooth Smart」、旧バージョンを引き継いだBluetooth仕様とBLE仕様を両方備える商品には「Bluetooth Smart Ready」マークが付けられることになる。スマートフォンと連携できるのはこのどちらかのマークを持つ製品となる。

Bluetooth Low Energy(BLE)

  Bluetooth SIGが2010年7月に発表したBluetoothバージョン4.0に、拡張機能として記されてはいるが旧来のBluetoothとは独立した仕様を持つ。超低消費電力が最大の特徴で、無線免許のいらない2.4GHz帯(ISMバンド)を使用、最大1Mbpsで通信できる。ウェアラブルデバイスとホストデバイスなど、IoTデバイス間の通信仕様が規定されている。

「Linking」との関連は?

 BLE規格をベースにし、スマートフォンとIoTデバイスの連携部分だけを抽出してAPIとしたのがLinkingだ。

(BLEの)プロファイル

 BLEでのデータ通信は、「キャラクタリスティクス」と呼ばれるデータの集まりを最小単位としている。幾つかのキャラクタリスティクスが集合して1つの機能となる時、その機能のことは「サービス」という。

 アプリケーションの機能は幾つかのサービスで構成されることが多く、サービスの集まりは「プロファイル」と呼ばれる。デバイスがそれぞれ同一のプロファイルに対応していれば、デバイス同士は連携可能になる。

「Linking」との関連は?

 Linkingは現在iOSやAndroidなどのOSに欠けているプロファイルを提供する。機能は本文中に示した9種類に限るが、そのAPIさえ知っていれば、連携相手のアプリケーションやデバイスのことを詳細に調査、検討しなくても目的にかなう連携動作を実現できる。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

会員登録(無料)

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。