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ホテル・飲食店予約サイト一休、NaaS導入で全社ネットワーク環境を刷新

ホテルや飲食店の予約サイトを運営する一休は新たにNaaSソリューションを導入した。ネットワーク遅延で業務に支障が生じていた同社が、製品選定のポイントと導入後の効果を語った。

» 2022年04月27日 07時00分 公開
[野依史乃キーマンズネット]

 ホテルや飲食店の予約サイト「一休.com」の運営企業である一休は、ネットワーク環境最適化に向けてNaaS(Network as a Service)を全国7拠点に導入した。

ネットワーク遅延で業務支障も NaaS導入・選定の3つの理由

 同社は、1998年の創業以来、一休.comを中心に宿泊予約事業やレストラン予約事業などを展開する。これまで、全国の拠点に無線LAN環境を整備し、日常的な業務の基盤として活用してきたが、各種ネットワーク機器の新時期が異なるなど、ネットワーク全体として最適な状態ではなくなってきた。最近ではテレワーク移行によりWeb会議などの利用が増え、ネットワーク遅延が業務に支障があることもあった。

HPE GreenLake for Arubaのサブスクリプション型消費モデル(出典:Arubaプレスリリース)

 こうしたネットワーク環境の最適化に向けて、一休では無線ネットワークと有線ネットワークを包括し、全社的に安定したネットワーク品質が確保できる環境を整備することにした。運用負荷の軽減も見据えて、ArubaのNaaSソリューション「HPE GreenLake for Aruba」を導入した。製品選定の主な理由は次の3つだ。

 1つ目は、NaaSという特徴を生かしてネットワーク全体を集中管理し、効率的に運用できる点だ。各現場に設置した「Aruba User Experience Insight(UXI)センサー」で、各種機器の状態をリアルタイムに把握できる。設定の変更だけでなく、統合管理も一元化し、無線LANやWANを含めて全社的に統合管理できる。

 2つ目は、サブスクリプション方式でコストの可視化と平準化ができる点だ。ネットワーク環境に加えて、24時間365日の運用管理、保守サービスもサブスクリプション方式で提供される。トラブル発生時には、現場に負担をかけることなく専門チームが遠隔で対処する。通常、ネットワーク機器の更新には大きな投資が必要で、そのたびに社内稟議を行うのは手間と時間がかかるがHPE GreenLake for Arubaは、機器更改も事前に織り込んで費用を計上できる。利用期間に対してコストを平準化できるというわけだ。

 3つ目は、障害発生時の対応の速さと週次定例ミーティングによる運用の最適化だ。24時間365日の監視に加えて、週1回のミーティングで運用状況の共有や構成変更の認識のすり合わせなどを実施する。課題発生時には、担当マネジャーがスイッチや無線LAN、ArubaのNOC(Network Operation Center)チームなどをまとめて、迅速な解決に向けて支援する。

HPE GreenLake for ArubaにおけるNOCとASM、CSMの役割概念図(出典:Arubaプレスリリース)

 HPE GreenLake for Aruba導入後の効果について、一休で管理本部社内情報システム部の部長を務める荒木 佐和子氏は、「IT部門や現場の管理負担を減らしつつ、ネットワーク品質を将来にわたって維持できる環境が整った。従来の保守サービス形態では依頼後即時対応が困難だった障害発生時なども、HPE GreenLake for Arubaでは迅速に問題解決に取り組めており、これまで運用管理に要していた時間や人員をビジネス上の新たな付加価値づくりに注力できるようになった」と述べる。

 なお一休のネットワークは、クラウド上の「Aruba Central」を中心に、本社に設置したコアスイッチとフロアスイッチ、各拠点に設置したSD-Branch Gatewayを中心とするスイッチ、そして全拠点に設置した合計約50台のAP(アクセスポイント)などで構成する。モバイル機器の管理には、Microsoftの「Intune」とArubaの統合認証基盤「ClearPass」を連携させて、個人情報や取引先情報などに対するセキュリティを確保した。

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