従業員の基本情報や能力、スキルを一元管理するタレントマネジメントソフトウェアにもさまざまある。本稿では、タレントマネジメントシステムの基礎と、10製品の特長とそれぞれのメリット、デメリットを解説する。
タレントマネジメントシステムによって従業員の能力およびスキルの一元管理が可能になる。
タレントマネジメントシステム市場が拡大している今、企業の購買チームはどのシステムを選ぶべきかを見定める必要がある。また、新規の購入やレガシーソフトウェアのリプレースに先立って、主要ベンダーやシステムの長所と短所をある程度把握しておく必要もある。
本稿では、10製品を例に挙げ、それぞれの長所と短所を解説する。タレントマネジメントを選定する上で参考にしてほしい。
タレントマネジメントがカバーする範囲は、採用および入社から退社まで、従業員がその会社で働くライフサイクル全体に及ぶ。そこには雇用の維持や人材育成、エンゲージメントの向上、ガイドラインなどが含まれる。多くの場合、人事(HR)部門が中心となり、それを各部門の管理職がサポートする。
タレントマネジメントの中心にあるのは、その企業の人的資本のニーズを満たすことだ。具体的には、適正なスキルセットを持った人材の雇用や従業員研修、従業員情報などが含まれる。
タレントマネジメントシステムとは、人材ライフサイクル管理に必要な機能などを備えるシステムを指す。従業員に魅力を感じてもらい、エンゲージメントを高めるためにも、タレントマネジメントシステムは多くのプロセスで役立つ。
タレントマネジメントとは、企業における従業員のライフサイクルを管理するのに必要なシステムやアプリケーションを指す。
企業によっては、タレントマネジメントに複数の人事システムを使うケースもあるだろう。基本的な従業員データの追跡にはコアHRシステムを使い、パフォーマンスの管理には別のシステム、社員教育の管理にはまた別のシステムを使うこともできる。
製品によっては、大半のタレントマネジメント機能を一つのシステムとして提供しているものもある。
加えて、一般社員と管理職向けにセルフサービスのオプションを提供する製品もある。こうしたタレントマネジメントシステムによって現在働いている従業員だけでなく、過去や未来の従業員とのエンゲージメントも維持できる。
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