IT担当者300人に聞きました
Excelの利用状況(2016年)/後編(3/3 ページ)
脱Excelしないのは、社内外の事情によるところが大きい
次に、「Excelを他のツールに置き換えていない理由」を聞いてみた。全体では半数以上が「現状で満足している(51.1%)」と回答しており、以下、「費用対効果が測れない(26.8%)」「現場の運用を変えることに手間がかかる、現場からの反対が多い(20.9%)」「何に置き換えていいか分からない(20.6%)」「Excel化されたデータの整理ができない(19.1%)」という順となった。
現状に不満があっても移行しない(できない)のは、コスト面や移行先の検討、現場ユーザーへの定着など、移行を終えるまでの道のりが長いことが、「脱Excel」を足止めする原因のようだ。
この詳細を先ほどと同様にフリーコメントから探ると、「他に選択肢がない」といった声が散見される中、「会社全体での利用方針に従っているため」「グループ企業内で統一仕様になっているため他を選べない」「他社に提出する資料としてExcelでの提出が義務付けられている」といった社内外の事情を挙げる声が大多数を占めた。
加えて、「過去の資産であるデータの移行が非現実的」「移行の前後で互換性を保つのが難しい」といった移行に関する懸念の声も挙がった。また、「大きいデータを扱う場合はAccessを使うなどしている」というように、データによってAccessを選択している声もあれば、「Accessへの置き換えを検討したことがあるが、自分以外に管理できる人間がいない。自分が異動になった時に利用を継続できなくなる」といった問題を懸念する声も挙がった。
今回は約2割のユーザーがExcelに不満を抱いており、その多くがマクロと印刷機能に対するもだということが分かった。また、ユーザーの約4分の1が、何らかの理由でExcelから他のツールへ移行したことがある一方で、社内外の事情によって移行できないユーザーも多いことなどが明らかになった。
「脱Excel」を進める企業が見られる一方で、「最適な移行ツールがない」「クライアントや社内の規定、昔ながらの習慣(ユーザーが慣れていること)」といった事情で抜け出せない企業も見られるExcel。できることが多いからこそ問題も多岐にわたっているこのツールを、生かすところは生かす、問題が多発する箇所は別のツールに代替するなどして、適宜最適なツールを選べるような環境を目指し、業務効率化につなげてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT担当者300人に聞きました
業務課題、注目のITツール……。話題には上るけれど、実際のところはどうなのか。キーマンズネット会員の声で知る、隣のカイシャのIT事情。読者のホンネを紹介します。
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「パスキーはワナだ、使うな」にネット騒然 プロが“待った”をかけるワケ:902nd Lap
-
2
「Gemini Notebook」で始める「AI×自動化」実践ガイド
-
3
今、IT資格を取るならどれ? ランキングに見る「急浮上の資格」と「不動の資格」
-
4
48年も愛された名作CPU「Z80」を、引退に追い込んだ“抗えない事情”
-
5
大田区、年1000時間の問い合わせを「AI電話」で削減できるか? 実証実験で見えた課題
-
6
止まらない不正アクセス、広がる情報漏えい 大手企業・公的機関を襲った10事案
-
7
「言い訳文化」から脱却のNECが足立区に伝授した生成AI活用術とは データ活用“逆算”の鉄則
-
8
Microsoftの“あのキャラ”がまさかの復活? 公式「X」乗っ取り事件の珍騒動:901st Lap
-
9
相次ぐ不正アクセス、でもセキュリティ訓練は「やりっぱなし」の悲惨な実態【企業調査】
-
10
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー