これまで企業の業務システムの開発は、システムに詳しい一部の人の特権だったと言ってもいい。それでも、以前から経理担当がExcelの複雑なマクロやAccessでVBScriptを組むといったことも実際には行われており、ある特定の業務に限っては業務部門の人が簡易な業務ロジックをプログラミングする機会も少なくなかったのが実態だ。
そしてクラウドによってインフラに多額の投資をすることなく環境が手に入るようになった今、業務部門の人たちが自分でシステムを構築する「シチズンデベロッパー」が企業内に登場してきている。現場主導のボトムアップ型システム構築により、開発のみならずインテグレーションも行うような「シチズンインテグレーター」として活躍する人も増えており、まさにシステムの民主化が大きなッ潮流となりつつある。
これは、提供されるツールが業部部門でも活用できるよう使いやすさを充実させ、豊富なテンプレートを用意することで誰でも簡単に開発できるような環境を提供していることが大きい。このエンドユーザーコンピューティングに向けた環境作りは、データ連携ツールでも一つの大きなトレンドとなっている。
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