今回のプロジェクトでは、「Join」「MySOS」「Team」という3種類のソリューションをNTTドコモ、アルムと共同で開発し、導入した。
Joinは、クラウドベースの医療機関向け情報共有ソリューションだ。Joinクラウドサーバを介してスマートフォンなどから安全に医用画像やデータを共有、参照できる。特に活用が期待されているのが救急時や災害時を含む地域医療連だ。患者の内服薬や既往歴、健康診断結果などを管理できるスマホアプリ「MySOS」と連携することで、病院機関同士で専門医の所在、患者の人数やデータなどを共有でき、対処・対応がスムーズになる。
「最終的には、医療の質の向上、医師不足の解消、医療費の削減を目指す。実際、慈恵医大ではJoinを導入したことで救急入院の急性期脳梗塞疾患患者当たり年間約6万円の医療費削減が達成できた」(高尾氏)。慈恵医大付属4病院をはじめ、2015年10月時点で全国50の病院が導入または導入予定で、米国やブラジル、台湾、スイスなどでも日本発のソリューションとして導入が進んでいる。
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