国内の法人向けPCの出荷台数は前年同期比19.1%増の197万台で、2四半期連続で20%近い伸びを見せた。Windows 10移行に伴うPCリプレース需要はいつまで継続するのか。
IDC Japanの調査によれば、2018年第3四半期(7〜9月)の国内PC出荷台数は前年同期比8.3%増の283万台だった。法人向けが前年同期比19.1%増となり、2四半期連続で20%近い伸びを見せた。同社では「法人市場は本格的な成長局面に突入し、この買い替え需要は2019年も継続する」とコメントする。
法人向けPCの成長を支えるのは大企業だが、中堅中小企業のリプレース需要が2019年中盤にピークを迎えると同社は予測する。マイクロソフトが発表した法人向けWindows 10のアップデート猶予期間の延長プログラムの影響もあるが、Windows 7の延長サポート終了(2020年1月)の前後でほとんどの企業がWindows 10移行を終了するとも予想する。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位は44.6%に達する。大企業向けの出荷が大きく、法人向けで前年同期比20.9%増となった。2位は15.0%、3位は12.7%、4位は7.9%、5位は5.9%と続く。
CPUの供給不足が取り沙汰されているが、IDC Japanのアナリストは「PCベンダーはあらゆる手を尽くして調達する、もしくは競合ベンダーが利を得ることにより、国内PCマーケット全体としては、それほど影響がないだろう」とコメントする。
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