IDC Japanの調査によれば、SD-WAN市場は2019年には揺籃(ようらん)期から成長期に移り市場に広く普及するだろうと予測する。2023年までの市場規模(支出額ベース)を発表した。
IDC Japanは、国内SD-WANの市場予測を発表した。本調査においてSD-WAN市場とはSD-WAN関連のハードウェア、ソフトウェア、マネージドサービス、プロフェッショナルサービスに対するユーザー支出を対象とする。
同社によると、2018年の国内SD-WANの市場規模(支出額ベース)は18億6100万円であったが、2019年には54億1800万円(前年比成長率191.1%)に成長し、2023年には346億7200万円にまで達すると予測する。2019年には揺籃(ようらん)期から成長期に移行し、SD-WAN技術は市場に広く普及するだろうとみている。
現在、SD-WAN市場はルーターベンダーや通信事業者以外に、セキュリティベンダーやクラウドサービス事業者、スタートアップ企業など、さまざまな出自の企業が多数参入しているが、これはSD-WAN市場のベンダーの期待の大きさを示している。
IDC Japan コミュニケーションズの小野陽子氏(リサーチマネージャー)は「SD-WANは、パラダイムシフトをもたらす変革的な技術である。WAN関連市場のプレイヤーは、新規あるいは隣接ドメインからSD-WANを擁して自らの市場ドメインに参入してくる競合プレイヤーの動きに注意を払うべきである。当初は競合とは見なしていなかったプレイヤーもパラダイムシフトの波にうまく乗れば、数年後には脅威になる可能性がある」と述べた。
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