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» 2022年03月14日 07時00分 公開

操作ナビゲーションツールとは? デジタルアダプションで現場の「ムリ、ムダ、ムラ」を解消するIT導入完全ガイド

アナログ業務で発生しがちな「ムリ、ムダ、ムラ」を解決したくとも、現場への適用に手間がかかれば、真価を発揮する前に使われなくなってしまう。現場を楽にして生産性を上げ、デジタルの効果を最大化する方法とは。

[指田昌夫,キーマンズネット]

 業務プロセスの見直しやデジタルツールの導入は現場の負荷を下げ、業務の生産性を上げるために検討される。しかし現場業務とのすり合わせやツールのカスタマイズ、作業担当者の習熟などのために一時的な負荷増大や生産性の低下が発生しては、従業員が「わざわざ苦労するよりは、多少非効率でも今まで通りの方法のほうがマシだ」と感じてしまう。そうなれば、どれだけ優れた案やツールでも定着は難しい。

 そのため、これまで現場業務の改革には「強力なリーダーシップ」や「トップダウン判断による思い切った見直し」が不可欠とされてきた。負荷の責任を取れるリーダーがプロジェクトを率いる必要があったためだ。

 近年、システムと業務のギャップを埋める方法として「操作ナビゲーションツール」が注目を集める。システムの改修やツールのカスタマイズは不要で現場の業務もそのまま、マニュアルを読んだり口伝の引き継ぎを受けたりする手間が不要になり、先述した「一時的な負荷の増大」を回避できる。従来の業務に適用すれば「ヒューマンエラーの抑制」や「紙マニュアルと口伝による引き継ぎ」といった属人的な作業を不要にできる。

 具体的にどのような仕組みで、どのような業務に使えるのか。メリットや導入の注意点、価格などを解説する。

「システムUIと作業者の間」に入って定着を支援する「デジタルアダプション」ツールとは

 操作ナビゲーションツールは、システムと作業者の間をつなぐサポートツールだ。業務アプリケーションの定着を支援する「デジタルアダプション」ツールの一種で、北米を中心に普及が進む。デジタルアダプションは日本でも認知が高まっており、2020年から2025年にかけて市場規模は10倍になるという予測も存在する。

 操作ナビゲーションツールの利用イメージを分かりやすく例えると、いわゆるカーナビゲーションシステム(カーナビ)が近い。カーナビは、地図情報とドライバーの仲立ちとして機能する。目的地までの道のりや道路状況を伝えることでドライバーは運転に集中でき、紙の地図とは段違いに便利で安全に、効率よく目的地に到着できるようになった。

 これをオフィス業務に当てはめると、例えば「社内稟議の方法を記したマニュアルを探す」や「業務アプリの使い方を前任者に教えてもらう」といった、本来の業務をこなすための“手段を探す時間”を解消できる。

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