テレビ/ビデオ会議システムとは、遠隔会議を実現する手段の一つで、PCのソフトウェアやWebブラウザだけで済むWeb会議とは異なり、専用のカメラやモニター、音声機器などを用いて音声、画質ともに高品質な遠隔会議を実現する。
ビジネス環境は目まぐるしく変化し、よりスピーディーな判断や合意形成が求められる。そこで、本社から離れた拠点にいる幹部とも素早くコミュニケーションを取りながら意思決定をする手段の一つに遠隔会議がある。重役会議や経営会議など重要な意思決定や合意形成を行う会議では特に音声や映像品質が問われるため、高精細なモニターやカメラ、音声デバイスなどを用いて質の高い遠隔会議を実現するビデオ会議システムが用いられてきた。一般的には専用機材とソフトウェアなどをパッケージ化して提供されるものが多い。
MCU(Multipoint Control Unit:多地点制御装置)によって多拠点間を接続することで、3拠点以上の複数拠点をつないだ会議を実施することも可能だ。MCUは単独機器として提供されるものと、ビデオ会議システムに含まれるものがある。Web会議システムは手軽さからフランクな会議で用いられることもあるが、ビデオ会議システムは中規模〜大規模の会議や役員レベルが参加する会議に適している。
ビデオ会議システムの一番のハードルは、音声デバイスやマイク、モニターなどの専用機材の購入が必要なことだ。また、会議室に専用機材や周辺機器を設置するため、開催する場所も会議室に制限される。その他、機材が故障した時の対処やメンテナンスなども必要になる。これらの点は導入目的と併せて事前に確認したいポイントだ。
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